アジア理学療法学生連盟(Asia Physical Therapy Student Association:APTSA)とは

 APTSAとは、アジア理学療法学生協会(Asian Physical Therapy Student Association)の略であり、 アジアの理学療法学生が「情報交換」「国際競争力の向上」「視野の拡大」などを目的として国際交流を広げ、理学療法の発展を目指す学生団体です。 簡単に言えば、JPTSAのアジア規模であると考えていただければと思います。

 現在、台湾、韓国、 香港、フィリピン、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ミャンマー、ベトナム、日本の9カ国が参加しています。 主な活動として年に1度開かれる学生フォーラム(Congress)があり、各国の理学療法学生が集まって、各国発表やディスカッション、講演、 レセプションパーティーを通して交流を深めます。 2010年は台湾、2011年はここ日本の京都大学、 2012年11月にはフィリピンで開催され、各国からたくさんの参加者が集まりました。 そして2013年の9月には台湾で、4th Congressが行われました。(※1)

APTSA‐Japanとは

 APTSA‐Japanは主団体APTSAの日本支部であり、役割としてはJPTSA・JPTA(日本理学療法士協会)、日本のPT・PT学生の情報や現状をアジアに発信すること、 アジアから学んだことや共有してきたことを日本に発信することである、と考え活動しています。 そして今、APTSA‐Japanはアジアだけでなく、スタディツアーやセミナー、交流会を通して世界各国とつながろうと活動しています。

 APTSA‐Japanの主な活動としては1)Congressへの参加、2)スタディツアーの企画・実施、3)海外セミナーの開催、4)国際ネットワークの拡大、5)国内学会・国際学会への参加、が挙げられます。

1)Congressへの参加

 上記のように、毎年1回、アジア各国の理学療法学生が集まり、各国発表やディスカッション、講演、 レセプションパーティーを通して交流を深めます。

2)スタディツアーの企画・実施

 これまで、台湾、タイ、フィリピン、アメリカとスタディツアーを実施してきました。 今後も海外に興味のある学生の視野の拡大や留学への準備、知識の獲得を目的とし、ツアーを企画する予定です。

3)海外セミナーの開催

 「留学のためには」「アメリカの理学療法」などといったテーマを決め、セミナーを企画・開催しています。 セミナーは海外での情報を日本で共有するという目的で行っています。
※次回セミナーは、2014年3月12日(水)神戸大学 医学部キャンパス 多目的ホールにて開催予定です。
詳しくはこちらをご確認ください。

4)国際ネットワークの拡大

 APTSA‐Japanはアジアだけでなく、スタディツアーやセミナー、交流会を通して世界各国とつながるべく活動しています。 現在、JPTSAと協力しフランス(ヨーロッパ)と交流を深めようと活動中です。

5)国内学会・国際学会への参加

 2012年、第1回日韓合同カンファレンスに参加し、学部生・OB合わせ4題のポスター発表を行いました。
  杉本 大貴  神戸大学
  "Students' expectations, anxieties and current issues in clinical practice"
  吉村 和也 京都大学大学院
  "Asia Physical Therapy Student Association: an international student association aimed for promoting healthcare profession is launched"
  山本 純志郎 畿央大学大学院
  "The relationship between degrees and financial incentive"
  藤原 菜津 畿央大学大学院
  "The cognition of physical therapy graduate school education - comparison between image of undergraduate student and factor for graduate students?"

 また2013年11月にAWP-ACPTというアジアの国際学会が台湾で行われ、APTSA‐Japanはそこでも演題を提出しました。(※1)
  坪井大和  神戸大学
  鳥澤幸太郎 神戸大学
  糸川真帆  畿央大学
  永田健太郎 名古屋大学
  "Student's Perspective, Expectation and Experience of Clinical Practice -comparison between pre- and post-clinical practice students-"


 APTSA‐Japanでは、このようにcongressや国際学会への参加、スタディツアーやセミナーの開催によって
1)英語での口述発表、ポスター発表、ディスカッション、など学術的に英語に触れる機会を持つことができる。(もちろん現地での日常的な会話も楽しめる)
2)日本とアジア各国、世界との相違を生で見ることで、自分の考え方・視野・世界が変わる。自分の将来の糧になるかも。
3)日本以外の同胞と交流することで、刺激をもらえる、与える。
4)将来、他のPTとの差異を生み出すことができる要因のひとつになる可能性
が得られるのではないかと思っています。

 現在、APTSA-Japanは神戸大学、畿央大学、名古屋大学、藤田保健衛生大学の理学療法学生26名で活動をしています。
今後、JPTSAと同じように、日本中のPT学生にAPTSA‐Japanの存在・活動・理念を知っていただきたいです。 そして日本にとどまらず、アジア、ゆくゆくは世界へと羽ばたける団体として、一人ひとりのSPTの礎となることができればよいと考えています。 JPTSAより歴史も浅く、体制もまだまだ不十分なところもあり機能していないところもあります。今すぐにというわけでなく、今後5年、10年と時間をかけてでも日本中の同志と切磋琢磨できることが理想だと私たちは思っています。

※1 4th Congress, AWP-ACPTについてのレポートは、畿央大学公式ブログKIO Smile Blogに掲載されております。ぜひご覧ください。
アジア理学療法学生学会・アジア西太平洋理学療法学会レポート!(学生より)
アジア理学療法学生学会・アジア西太平洋理学療法学会レポート!(教員より)

※2 APTSA-Japan ホームページAPTSA-Japan FacebookページAPTSA website(英語)もよろしくお願いします!


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